南大東島には多数の洞窟と鍾乳洞があり、その代表が星野洞です。 星野洞の内部は良く整備されており、通路と照明が完備されています。 観光客が少ないので雑菌等の影響を受けず、発見当時のままの状態が維持されています。 来訪の際は予約は必要なく、直接お越しいただけます。
南大東島には大小100以上の池があり、その中でも「大池」は特に有名です。 この池は沖縄県内で最大の天然湖として知られ、周囲にはマングローブ林が広がっています。大池は島の北西部に位置し、周囲はオヒルギなどの樹木で囲まれており、静かな雰囲気が漂います。 池の近くに接近するのは少し難しいですが、北側には展望台があり、ここから大池を一望することができます。大池はその広さや周囲の自然環境から、南大東島の貴重な自然スポットとなっており、訪れる人々に静かで落ち着いたひとときを提供しています。
ダイトウビロウは、南大東島で見られるヤシ科の高木で、本島のものより背が高いことが特徴です。
かつて島全体がダイトウビロウの木々に覆われていましたが、開墾のために多くが伐採され、今ではその姿を見かける機会は少なくなっています。ダイトウビロウの木々は、島の自然の象徴的な存在であり、その雄大な姿は島の風景を一層魅力的にしています。今もなお、ダイトウビロウの林は島の自然の美しさを伝える大切な場所となっており、その姿を守るための活動が続けられています。
ボロジノニシキソウは、南大東島と北大東島にしか自生しない、非常に珍しい植物です。 この植物は、海岸の岩の上に生える常緑の多年草で、長く匍匐する茎が特徴です。 花は小さく、白い花が集まって咲きます。日本ではこの植物が見ることができる場所は限られており、南大東島ではその貴重さが際立っています。 ボロジノニシキソウは、島の岩場という特異な環境で生き抜く力強さを持ちながら、世界ではマリアナ諸島やオーストラリアにも分布していることがわかっています。
アラゲタデは、南大東島をはじめとする大東諸島に自生する多年草で、湿地に生育します。 葉の表面には白い絹毛があり、花は白色で蜜をつけています。 日本ではこの植物は大東諸島にしか生育しておらず、特に湿地の開発や除草剤の影響でその数が減少しています。アラゲタデの存在は、島の湿地の健康を保つためにも重要で、日々、環境保護に向けた取り組みが行われています。
ダイトウワダンは、南大東島に特有の常緑多年草で、海岸の岩場に生育します。 ホソバワダンの変種で、葉が細くて厚いことが特徴です。茎は木質化し、枝を放射状に伸ばして、先端にロゼット状の葉をつけ、黄色い花が散房状に密集して咲きます。 ダイトウワダンは、海岸の厳しい環境の中でもしっかりと根を張り、独自の生態系を作り出しています。南大東島の自然の一部として、島の風景に溶け込みながら、訪れる人々にその美しさを静かに伝えています。